
「つるぼん」とは?
一般社団法人つるかわ図書コミニュティ施設運営協議会

写真:齋藤海月
つるかわ図書コミュニティ施設「つるぼん」は、
2025年春に開設しました。
◆町田市立鶴川図書館の再編
町田市では、2018年より「町田市立鶴川図書館の再編」に伴う計画がスタート。
市による「鶴川図書館再編後の姿を考える」ワークショップ等を通じ、意見交換が重ねられました。
そうした検討を経て、2023年2月に図書館の再編に関する説明会が実施され、
・鶴川図書館を民設民営の地域施設へ転換
・公立図書館では実現できなかった物販や飲食など、商店街隣接の利点を最大限活かす
・地域が管理できる蔵書規模の図書提供機能と地域活動につなげるコミュニティ機能を提供
・町田市が運営費を補助
・地域が設立する団体が運営することで、地域住民の活躍の機会を創出
という方向性が示されました。
◆「つるかわ図書コミュニティ施設運営協議会」設立
その後、2023年3月に運営団体設立準備会が結成。定期的なミーティングの実施を経て、
2023年11月に「一般社団法人つるかわ図書コミュニティ施設運営協議会」が設立。
2025年春の開設を目指し、準備を進めてきました。
2024年度は、地域の方々と対話する機会をつくりながら、
開設後の取り組みの検討、提供する本の選定を行い、
施設愛称は地域からの応募・投票で「つるぼん」に決まりました。
2025年春、鶴川団地センター名店街に
新たにつるかわ図書コミュニティ施設「つるぼん」が生まれました。

・町田市鶴川地域を中心に、地域の魅力や資源の発見・再構築・発信を通じ、誰もが豊かなつながりをもち、表現できる地域社会づくりへの貢献を目指していきます。
・町田市立鶴川図書館の再編を契機として、本を橋渡しとして、誰もが地域、社会、世界とつながることができる場所や機会を提供していきます。
・町田市鶴川地域を住む人々との創造的な出会いを大切に、一人ひとりの主体性や表現を尊重しあえる地域の文化醸成に寄与することを目的として様々な活動や取り組みを行っていきます。

写真 :齋藤海月
運営団体について
団体概要
一般社団法人つるかわ図書コミュニティ施設運営協議会は、
つるかわ図書コミュニティ施設の運営を通じて
鶴川地域のまちづくりに資する取り組みを行うことを目的に、
鶴川地区で読書普及や子どもの学習支援などに取り組んでいる人たちが構成メンバーとなり、
2023年11月に設立しました。
一般社団法人つるかわ図書コミュニティ施設運営協議会
代表理事 金城 美由紀
理事 大森 一志
理事 陶山 慎治
理事 福田 有美子
理事 松本 礼子
監事 鯨井 孝行
設立日 2023年11月21日
目的
当法人は、町田市鶴川地域を中心に、
地域の魅力や資源の発見・再構築・発信を通じ、誰もが豊かなつながりをもち、
表現できる地域社会づくりへの貢献を目指すものとする。
また、町田市立鶴川図書館の再編を契機として、本を橋渡しとして誰もが地域、
社会、世界とつながることができる場所や機会を提供するとともに、
そこに住む人々との創造的な出会いを大切に、一人ひとりの主体性や表現を尊重しあえる
地域の文化醸成に寄与することを目的とする。
事業
(1)誰もが図書に気軽に触れ合うことができる機会と場所の提供
(2)開かれた自由な居場所の提供及び地域団体と連携したイベント開催等による交流の推進
(3)鶴川地域の魅力や資源に関する情報の収集、共有及び発信
(4)個人や組織の協働を促す場づくり・コーディネート事業
(5)鶴川地域における公益的な事業
(6)前各号に掲げるもののほか、法⼈の⽬的を達成するために必要な事業
(7) 前各号に附帯又は関連する⼀切の事業
設立経緯
2017.9 「鶴川図書館を鶴川団地センター商店街の中に存続させることを求める請願」→町田市議会で採択
2018.5 「鶴川地域図書館のこれから」ワークショップ実施
→「現状の鶴川図書館の使い方」について
・地域住民の利用が多く、地域生活の一部としての役割を担っている
・子どもだけで立ち寄れる
・職員の顔が見え、レファレンスも話しやすく助かっている
・小さい図書館のため利用者の顔も把握できることから、見守りとしての役割も継続する必要がある
・今後は、子育て世代に選ばれるようなサービスを行う必要がある
2018.6 <町田市公共施設再編計画>
・集約化や複合化・多機能化により建物の総量を圧縮しつつ、
地域の活動機点に機能を移転することで、図書に触れる機会や図書を通じた交流の機会を増やす。
また、市民等の活力を活かした図書に関連するサービスにより、
図書に親しむ機会や場の充足を目指す。
2019.2 <町田市立図書館のあり方見直し方針>
・サービス圏域の重複や、老朽化した小規模館図書館で利用の減少がみられることから、
「総量適正化・集約化」の検討を行うものとする。
2020.2 <効率的・効果的な図書館サービスのアクションプラン>
・鶴川団地センター街建替え計画の進捗に応じて、再編を進める。
・建て替えが長期化する場合は代替機能の配置などを先行して実施。
・代替機能配置にあたっては、地域団体等による運営を支援する体制を検討。
2020.3 「効率的・効果的な図書サービスのアクションプラン」の見直しを求める請願
→町田市議会で不採択
2020.8-11 「鶴川図番館の再編に関するアンケート」実施
→Q3 鶴川図書館を地域住民等を主体とした
市民協働での運営に変えることについてどう思いますか(N=123)
「良いと思う」、「やり方によっては良いと思う」を合わせると
8割以上の方が、市民協働型の運営に好意的な回答
2021.2-3 「鶴川図書館再編後の姿を考える」ワークショップ実施
→「こんな図書館がいいな!こんな図書館が地域にあるといいな!」
・ゆったりできる。子供が走り回って良い。
本を介して人と出会う、話ができる。外で読書できる。
不登校引きこもり児童カウンセリング
→「地域コミュニティでこんなことできるといいな!」
・地域のお悩みを相談できる窓口。地域活動団体が無料で借りられるスペース。
子育て支援。地域の野菜販売。WI-FI設備。
→「市民ができることを考える市民協働の図書館運営」
・「運営協議会」のような市民組織で市民が考えていく場。
図書館活動を支えるためにできることをやる。
2022.3 <町田市5ヵ年計画22-26>
・鶴川図書館をコミュニティ機能を併せ持つ市民協働型の運営へと
転換していくことが重点事業として位置付けられた。
2023.2 鶴川図書館の再編に関する説明会の実施
・鶴川図書館を、図書コミュニティ施設として再編していくこと。
鶴川地区協議会と協議をしながら「運営団体設立準備会」を立ち上げる予定であることを説明
2023.4 図書コミュニティ施設運営団体設立準備会の発足
鶴川地区協議会と協議の上、鶴川地区で読書普及や
子どもの学習支援などに取り組んでいる人たちが発起人となり、準備会が発足
2023.4-7 ビジョンづくり、民設民営化に向けた組織体制、スケジュール検討
・これまでのワークショップで出た意見も踏まえ、
準備会として図書コミュニティ施設のありたい姿について意見交換
・一般社団法人を法人格とし、新たに組織を設立することを協議
・民設民営化の開始時期について協議し、2025年度に前倒しする方針を提案